2013年6月15日土曜日

三沢魂


 2009年6月13日
プロレスリング・NOAHの三沢光晴が帰らぬ人になったとニュースが伝えた。
僕達は耳を疑った。

あれから僕らはいつも考えてきた。
三沢が残してくれたものを。

会場に足を運んで観に来てくれたお客さんに
最高の戦いを見せるということ。
そのために何をすべきなのか?
一つ一つをクリアしながら
リングの上で最高の戦いを見せる。

そういう彼の生き方は、僕の仕事にも少なからず影響を与えている。

あれから4年目の6月13日。
僕は後楽園ホールに足を運んだ。

会場へのエレベーター待ちのお客さんで、
1階エレベーターホールはすでに埋め尽くされていた。
階段で会場に向かう。
会場には献花台が設けてあり、たくさんの方が献花をお供えしておられた。

会場内に入るため通路を回っていくと、三沢のガウンや
試合中の三沢の写真が展示されていた。
いわゆる思い出コーナーだね。

ガウンの大きさからその体格を感じられた。
その背中の大きいことといったら・・・
この背中が多くのことを伝えてくれていたなぁ。

感慨にふけりながら会場に。
途中、三沢カラーのグリーンのハンドタオルをいただく。
テンションあがるー!

席は北側のスクリーン横。
昨年はスクリーンが良く見えた西側の席で、
すぐ横にはEX〇LEのATSU〇HIがいたけど
今年は ん~ 残念。見当たらない。
昨年は気さくに返事をしてくれたな。
しかもメチャかっこよかったし。

ほどなく試合が始まった。
選手は皆 三沢カラーのリストバンドをつけてリングに上がっていた。
そして、三沢さんに見られて恥ずかしくないような試合を展開。
みんな 魅せてくれたな~!

三沢が得意としていたエルボー。
タイガー・フロウジョン、タイガードライバー、
タイガードライバー'91などなど 各選手が往年の三沢光晴の得意技を
これでもかと繰り出していた。

相手の技を全身で受け止め、一歩も引かぬその姿勢。
そして、向かってくる相手に全身全霊を込めてぶち当たっていく。

逃げるな! 
壁にぶつかったときにこの気持ちを忘れるなと教えてくれるようだ。

人は死してもなお こうしてその魂や気持ちは継承されていく。

全試合が終わり、感動のフィナーレ。
三沢光晴に10カウントの弔鐘を手向け、
故人の冥福を全員で祈った。
会場ではスパルタンXの曲が流れ、
リングをめがけ三沢カラーの紙テープが
飛び交う。

三沢魂の継承者は選手だけじゃなく、
詰め掛けたお客さんの胸の中にも受け継がれ
また来年ここに集うだろう。
この1年 熱き人生を送りながら・・・

僕達の仕事の中で、どう見せていくのか。
最高の仕事をしていきたい。
三沢選手を手本として。










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