2015年6月18日木曜日

長距離搬送にて


吉澤企画は葬祭関連業者さまへの人材派遣のお仕事のほかに、
ご葬儀にて使用する祭壇関係や備品のレンタル、
さらには大切なご遺体をお預かりして、搬送業務も行っております。

人として生まれてきた限り、
どんな人にもその人生の終わりが来てしまいます。
その臨終から、故人をどう送るのか人それぞれの選択がとられています。

今回、大切な息子さんを亡くされたご両親からのご依頼で
生まれ故郷の町まで搬送業務を依頼されました。

その距離片道約1000キロ。
途中お父様からお食事をごちそうになりました。

息子さんが好きだったひつまぶしを食べよう!と
我々スタッフを呼んでくださり、息子さんの話をしてくださいました。

お迎えに行ったときには号泣されていたお父様。
時間をかけながら
少しずつ少し少しずつ故人の事をお話しくださいました。

故人はお父様そっくりのお顔立ち。
体型も似ておられます。
さぞかし可愛がられてこられたのではないでしょうか。
言葉の端々にそのことがうかがい知れました。

そういえば、ご葬儀に参列するとよく言われるのが、
故人の供養にもなりますので、どうぞお清め(通夜ぶるまい)の席にお立ち寄りください。
という言葉。

ある民俗学の先生の話によると、通夜ぶるまいなどの食事は、
自分がいただくだけでなく、故人の代わりにいただくものなんだとか。

このひつまぶしも感謝していただくことによって故人の供養にもなるんだなと思い、
感謝していただきました。

無事にご実家にお送りし、安堵されていたご両親。

そういえば今日ご葬儀と伺っていました。
無事にご葬儀が終わられ、ご家族の皆さんのお心に
故人様が新たな神様仏様となられて生き続けられんことを祈ります。

長距離搬送は大変ですけれど、わたくしたちに送らせていただけて
よかったなと思います。
そういう真心のお仕事をさせていただく吉澤企画でこれからもありたいと思います。

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