私事ですが先日田舎の伯母を看取りました。
会社にはしばらくお休みをいただきまして病院で看病していました。
病室で容体が急変し、最後は私一人で見送ることに。
看護師さんに
「もう いままでさんざん頑張ってこられたから・・・」
という言葉に促され、呼びかけるのをやめました。
今までの伯母との思い出が走馬灯のように駆け巡り、
ただただ感謝の思いで胸がいっぱいになるのを感じました。
田舎のことですから、こちらとは少々葬儀の手順が違いましたが、
葬儀屋さんに無理を言って、伯母の葬儀は伯母への感謝と恩返しを表現しようと
花祭壇を自分で挿させていただくことにしました。
祭壇の花にはひとつひとつ意味を持たせ、この菊のラインは
よくしていたネックレスをイメージしてとか、ここは伯父が好きだった花をとか、
遺影の周りには北海道旅行で遭遇した広大なひまわり畑をとか・・・
ほんとうに自由な花祭壇にいたしました。
葬儀には感謝と恩返しをテーマに臨みましたが、
菩提寺さんや親せき、会葬者の方々にも故人を偲べるいいお式でしたと
喜んでいただきました。
喪主を務めながらの準備でしたが、できうる限りの精一杯をはたしました。
お式が終わってお隣の方があいさつに来られてお話を伺いましたが、
それが鳥肌ものでした。
通夜が終わった夜のこと、
伯母がそのお隣さんの夢枕に立ち、
『これでわたしも安心して逝ける』
と言った後、姿を消していったとのこと。
神仏や隣近所の方々をとても大切にしていた伯母。
それは間違いなく浄土へと帰って行ったんだなーと思った瞬間でした。
葬儀を通して、感謝と恩返し
さらには天国 浄土へと間違いなく送れる道を作ることの大切さを
学んだような気がいたします。